やるからには「明るく楽しく」

私の長い人生で、数多くの職場、たくさんの部下、様々な組織と巡り会ってきました。
数多くの失敗やうまくいかなかったこともたびたびですが、一つ私が言える事はどこも楽しい思い出がたくさん残っていることです。

どの職場でも良い結果が残せた理由の一つに、「明るく楽しく」と言い続けた事があります。「明るく楽しく」とは漠然として掴みどころはありません。通常組織では「売上目標・・・」「行動指針・・・」「方針・・・」等ときちんとしたことを言っていかないと成果が出ないということも事実だろうと思います。

こんな事がありました。
ある会社の責任者を任された時に、経営方針を「明るく楽しく」と掲げ、各職場に掲示したところ、会社としてすばらしい成果が出るようになりました。

どこの職場に行っても皆が、笑顔で仕事をして、笑い声が絶えませんでした。
不思議に思えるかもしれませんがこれは事実です。
笑いが脳内にセロトニンという物質を増やし、これが脳の働きを活性化するからでしょうか。それに笑いのある職場はコミュニケーションが円滑になり、ミスも減り、能率も上がるようです。

どこの職場でもこううまくは行かないかもしれません。
これはその会社がベテラン揃いで細かい指示・決め事をするより、全体のモチベーションアップを図ればよいのではないかと考えたからですが、結果は思った以上のものでした。

人生の中で辛い事、大変な事はあるものです。でも、さけて通れない道であれば、いっそやるなら苦しい顔してやるより「明るく楽しく」振舞って当たっていく方が良い結果が出るものだと信じています。
皆さんも「明るく楽しく」を心がけてはどうでしょうか。

価格交渉のノウハウ

個人生活でも、物を買う時に値引交渉をするように、社会になればユーザーや取引相手との価格交渉することがよくあります。
 
この価格交渉を進めるに当たって、有利に進めるノウハウがあります。
これは私が若い時に大阪商人に教えてもらったことで、その後多いに活用しております。
 
結論から先に言いますと「相手に先に値段を言わせる」がポイントなのです。
それから、言った値段をスタートに価格交渉を始めると言うことです。
 
例えば、店頭で1000円の商品があったとします。
これに「100円安くしてくれ」と値段を言った時点でお客の負けだというのです。
こうすると商売人であれば「1000円はギリギリの価格なのでとても無理です」と返ってくるのがオチだと言うのです。
ではどうすればよいかと言うと、相手値段を言わせるようにするのです。
1000円だと言うのは高いが、いくらにしてくれるのだ」と、相手に値段を言わせるようにするのです。大体商品の原価は6割程度ですから「すぐ買うのなら800円にしましょう」とくることがあると言うのです。
 
こんなにうまく行くとは限りませんが、取引先との価格交渉で値引価格を相手に言わせて、それをスタートに交渉すると良い結果が得られると思います。
  

情報の後先~「悪い情報」と「良い情報」~

情報には「悪い情報」と「良い情報」があります。
今回はこの情報をどのようなスピードで流せばよいか、という話をしたいと思います。

「悪い情報」は聞く側にとって不快感を持ち、時によっては怒りも覚えます。
従って、「悪い情報」を伝えるにあたっては、「しかられるのでは・・・」と躊躇しがちになります。

これに対し「良い情報」は相手を喜ばせ、自分が褒められ、嬉しい気分になりますので、つい早く伝えたいという気持ちになります。
これが人間心理だと思います。

しかし、私の経験から言いますと、「悪い情報」は早めに伝え、「良い情報」はゆっくり確認してから伝える方が、良い結果をもたらすのです。
具体で言いますと、例えば人気の品薄商品を取扱う場合、お客様からの注文に対し「商品がない」は悪い情報、「まだ商品がある」は良い情報になります。

お客様の注文が入った時に在庫を調べたら、1個だけ倉庫にあったので先約があるのを確認せずに、お客様に「まだ最後の1つが残っております」と注文を受けたとします。

後で確認をすると、既に先約商品で実は在庫0で他も手配出来ずに、お客様に「実は在庫はありませんでした」と詫びを入れたところで、お客様からは大変なお叱りを受けますし、お客様から二度と注文がこなくなるかもしれません。

これは「良い情報」を慌ててお客様に早く伝え、失敗した例だと言えます。

これに対し、お客様の注文に対し「商品(在庫)がない」は悪い情報になります。

注文が入った時に在庫がなさそうだと言うことを知って「申し訳ありませんが、在庫がありません。他にありましたら連絡しますが、難しいと思います」と言って詫びを入れて答えておきます。

その後、他の支店をあたってやっと1個の商品を見つけ、確保した上で、お客様に「何とか他を探して1個確保出来ました」と連絡をする。

これにはお客様は喜びますし、次もまた注文しようということになります。
実は、これに類した実例は数多く経験してきております。仕事を通してはこのような事例は日常茶飯事に起きますし、毎日の生活の中でも同様な事は多く起きているのではないでしょうか?

従って、「悪い情報」は早めに「良い情報」は確認してゆっくりとすることを心がければ良いと思います。

「ハインリッヒの法則」と採用試験


「最近の若い人は・・・」と言うと、とかく年寄りの言うことは相場が決まっていますが、エジプト遺跡の文字の中にも、同様のことを書いた文字が見つかっていると言いわれています。


経済界の中で教育問題に関わっていましたが、今の若い人はゆとり教育や少児化の影響で、周りから手厚く面倒を見られながら育ってきている傾向が強いと言われています(当の本人はそう思っていないかもしれませんが)。

団塊の世代である私たちの学校生活は、1クラスが50人を超える人数で、先生も生徒一人一人にかまってられないような状態で、現在とは大違いでした。

また、私たちの小さい頃は、遊ぶものも与えられませんでしたから、野山をかけめぐりチョウやバッタやトンボを追っかけまわしたり、鬼ごっごをしたり、自然の中で遊んでいました。
その中で、転んでけがをすることは日常茶飯事でしたし、転んで膝小僧から血を流しながらでも遊んでいました。

教育に大きく影響を与えてきたことの中に、ITの急速な進展から、簡単に豊富な情報をより便利に取り扱うことが可能になったことも挙げられます。
実際現場に行って、現物に触れて実体験をする機会が少なくなってきているのではないでしょうか?

このようなことの中で、若い人が起こす事故が気になっています。
それも、初めての事故が重大事故につなっていることも珍しくありません。
最悪は、死亡事故につながっています。
交通事故でいえば、急な飛び出しや、ゲーム感覚のような過激な運転による事故がそれなのです。


そこで参考になるのが、ハインリッヒの法則です。
膨大な事故の原因分析をしたうえで出した法則で、いろんな場面で役に立ちます。

ハインリッヒが言うには、300回ヒヤリとした経験をしていれば、そのうち29回は小さな事故になっている、しかもそのうち1回は死亡に至るような重大事故につながっているというものなのです。
これは交通事故のように見通しの悪い交差点で急な自転車の飛び出しをして、ヒヤリとしたようなことは勿論、そのままあてはまります。
これを日常生活などにも当てはまるので、特に周りから手厚くされてきた若い人については、活用するとよいと思います。

日ごろの服装、あいさつ、ことば使いなどで、つい「これは失敗したな」と思うようなことを繰り返していれば、ハインリッヒの法則によれば取り返しがつかないことになってしまいます。
これは、就職活動、さらには社会人になってからの活動にも大いに参考になると思います。

重大なことにならないようにする対策としては、「小さなミスの芽を摘む」ということです。
ちょっとした失敗でも起こさないように気を配るということ。
これが重大な失敗を防ぐコツです。

採用試験では、どこに監視の目があるかわかりません。

試験会場に行く態度、行動なども大切です。

ある放送会社の面接ではトイレでの会話・態度を社員がわからないように監視していたという話もあります。

面接本番では、言わずと知れています。面接では、自分では気づかないところでミスを繰り返しているかも知れません。


重大な事故を起こす裏には、小さな気付かないミスを繰り返していることが多いのです。

「日々新」・・・中国最古の教え


受験勉強の歴史で習ったと思いますが、西暦紀元前17世紀ごろ、文字に記録された歴史の上で、中国最古の王朝に殷(いん)という王朝があります。

この殷王朝の創始者の湯王(とうおう)は「徳の高い王」とされております。

彼は、顔を洗う青銅の洗面器に「日々新」と刻んでいたそうです。

これは湯王が、「今日を新しい気持ちで、明日も新しい気持ちで、そして明後日も…」と、毎朝顔を洗うたびに気持ちを新たにしていたのではないかと考えられています。

湯王自身が、ともすると毎日のマンネリの中に埋没して日々を過ごしているのではと思い、毎朝起きた時に日々新しい気持ちで王としての仕事に精を出していこうと、顔を洗う時にこの言葉を目にして、政務に取り掛かったのではないかと言われています。

国際情勢を含めて変化の激しい現在、素早く対応していくために、私たちは感度を失わないようにしなければなりません。

どんな立場であろうと、毎日の生活や仕事や勉学は同じことの繰り返しが多いものです。
うかうかしていたのでは、すぐにマンネリになってしまいますが、そうなったのでは何も身に付かないことになります。

やはり、常に気を引き締めて意欲を燃やし、毎日の仕事や勉学に取り組む必要があります。
そうやってこそ初めて、仕事も勉学も成果が上がってくるし、自分を向上させることもできていきます。

これは一生の課題だと言っても過言ではないですね。


皆さんは、進化する情報化社会の中、ともすると洪水のような膨大な量の情報の中で生活しています。
日々に流され、暮らしや仕事は同じことの繰返し、マンネリ化しそうになる生活ではありませんか?

これを「日々新」として、今日というまたとない日を、新たな気持ちで迎えるようにしてはどうでしょうか。

スマートホン、メール、インターネット、種々膨大な情報に振り回されて、自分を見失ってしまいそうな時ほど、毎日を新鮮な気持ちで、自分を取り戻していくことが必要な時代になったのではないでしょうか。
 

「運」を呼び込むコツ


最近は、アベノミックスで円安が進み、自動車産業などの輸出産業に運が向いてきたようで、好業績が予測されています。
就職活動にもこのことが大きく影響しているようで、就職活動をしている学生さんたちには、同じく運が良くなってきたと言えると思います。
 
「運が良い」とか「運が悪い」とか、なにかにつけて運という言葉をつかう場面が多いですが、パナソニックの創業者松下幸之助氏は、面接で「あなたは運が良い人だと思いますか」という質問をして、「運が良い」と答えた人を採用したという有名な話があります。
 
それでは、運というのは呼び込むことは出来るのでしょうか?
皆さんも好運に恵まれた人生を歩みたいと思っているのではないでしょうか。
 
だいぶ前の話になりますが、「運を育てる」という本がベストセラーになった時期がありました。
 
50才という最年長で将棋の名人になった米長邦雄氏(既にお亡くなりになりましたが)が書いたものです。
読んで確かにその通りだと思うところがあるので紹介したいと思います。
これを実践し、米長名人は好運にも最年長王将になったということです。
 
運を育てるには、二つのことをやりなさいと言っています。
 
一つには、人に平等にやさしく接することです。
 
最近は、見た目が良いタレントが、とかくもてはやされがちですが、運を育てるためには分け隔てなく、どのような人にも、老人から子供までやさしく接しなさいと言うことです。
カッコいい人ばかりに目を向けて接する人は運が逃げていくということです。
特に、異性に対しては、見た目で判断する風潮がありますが、見た目の良い若い人にだけちやほやすると、運は逃げていきますよと言っているのです。
 
また、二つ目には、何ごとにも謙虚でありなさいということです。
 
つい、良い成果を出すと、「私ががんばってこんな結果を出した」と自慢げ話したくなるものですが、このようなことをしていると同じく運は逃げていくということです。
どんなに良い成果を出しても、常に自分に謙虚に、「まだまだこの程度の成果では」「自分の力よりみんなの助けがあったからだ」などと思うことにより、運が転がり込んでくるというのです。
 
厳しい時代ですが、以上の二つを試してみて、好運を呼び込んでみてはどうでしょうか。
 

仏教の教え・・・和顔施(わげんせ)

厳しい就職活動の中でも大いに参考になることなので、お話ししたいと思います。

仏教では、3つの布施(他人へのほどこし)があるといわれています。財産や地位がなければ布施ができないかといえば、そうではなく、誰もが容易にできる布施が「無財の七施」です。
和顔施はこの中のひとつです。「いつもなごやかで穏やかな顔つきで人に接する行為」のことです。
最近は脳科学も発達して、表情が人に与える影響を科学的に分析したと、TV番組で紹介されていました。笑顔で接するときと、無表情で接するときの相手の脳の働きは違ってくるそうです。これがコミュニケーションに影響を与え、笑顔の時には豊かなコミュニケーションに発展するが、そうでないときには相手はうまく喋れなくなるという実験を見ました。表情ひとつで相手に大きな影響力を持つということです。長い歴史を持つ仏教のことが科学的にも裏付けられています。

自分の表情は意外と気づかないものです。
よく鏡でも見ていないと、無表情で接しているのも気づかなくなります。

修行を積んだ徳の高いお坊さんなどは、どんな状況でもいつも穏やかな表情で接してくれ感心させられます。

世の中の流れが速くなり、いろんな情報に振り回されがちになる時代です。
こんな時代だからこそ、いつも心に余裕を持ち、できれば「人に笑顔で接する」ことを心がけ、より良い人間関係を築いていくことが重要な時代になったのではないでしょうか。

鳥の目、蟻の目、魚の目

最近、就職面接をしていて応募者に感じることは、個性・若さが感じられなくなってきたということです。就職氷河期と言われて、かなりの期間がたちました。あまりの就職活動の厳しさのせいで、学生が就職活動のノウハウを学ぶことに走りすぎている結果ではないかと思います。

世の中を見ても、世界ではユーロ圏がギリシャをはじめとした信用不安で揺れ動いています。アメリカ経済もいまひとつです。世界第2位の経済大国になった中国も、世界経済の影響を受けて、成長に陰りが見え始めています。国内においては、混迷する政局、危ない国家財政など多くの難しい課題を抱えたままです。今後も世の中は、従来にも増したスピードで大きく変化していくと思います。

そのような中で、弊社が関係するITの進化のスピードはとどまることを知りません。あっという間にスマートフォンが普及し、若い人はかなりの比率でスマートフォンを使いこなしています。情報がパーソナル化し、ますますいろんな情報が個人に簡単に飛び込んでくる時代になりました。

このような変化の中で、就職活動をしている学生が、どのような見方をしていけば今後の助けになるのか、標題に書いた3つの見方が参考になってくると思います。


【鳥の目】 大空から眺めるように、物事を大局的にとらえる見方です。特にこの見方は、若い人には難しいかもしれませんが、最も大切なものの見方です。若い人には、知識経験が少ないだけに、この見方を鍛えていかなければなりません。

【蟻の目】 蟻は地面にいますから、上空からは見えなかった小さなところまで事細かに見えます。このように事象をより身近に細かく見る見方です。目標をより絞った形で具体的に細かくできるわけです。より、現場的な見方ということになります。これが行き過ぎると、近視眼的な見方になります。最近の若い人は、この見方に偏りがちな傾向が強いように感じます。

【魚の目】 水の流れのように、世の中の激しい変化の中で先を見通す見方です。この見方をするためには、かなりの経験・知識が必要になってきます。


今後、就職活動をしていくにあたっては、特に鳥の目・魚の目を養っていく必要があると思います。すぐにはできなくても、新聞などからの情報入手や読書など意識して努力していけば、養っていけると思います。試してみてはいかがでしょうか。