「ハインリッヒの法則」と採用試験


「最近の若い人は・・・」と言うと、とかく年寄りの言うことは相場が決まっていますが、エジプト遺跡の文字の中にも、同様のことを書いた文字が見つかっていると言いわれています。


経済界の中で教育問題に関わっていましたが、今の若い人はゆとり教育や少児化の影響で、周りから手厚く面倒を見られながら育ってきている傾向が強いと言われています(当の本人はそう思っていないかもしれませんが)。

団塊の世代である私たちの学校生活は、1クラスが50人を超える人数で、先生も生徒一人一人にかまってられないような状態で、現在とは大違いでした。

また、私たちの小さい頃は、遊ぶものも与えられませんでしたから、野山をかけめぐりチョウやバッタやトンボを追っかけまわしたり、鬼ごっごをしたり、自然の中で遊んでいました。
その中で、転んでけがをすることは日常茶飯事でしたし、転んで膝小僧から血を流しながらでも遊んでいました。

教育に大きく影響を与えてきたことの中に、ITの急速な進展から、簡単に豊富な情報をより便利に取り扱うことが可能になったことも挙げられます。
実際現場に行って、現物に触れて実体験をする機会が少なくなってきているのではないでしょうか?

このようなことの中で、若い人が起こす事故が気になっています。
それも、初めての事故が重大事故につなっていることも珍しくありません。
最悪は、死亡事故につながっています。
交通事故でいえば、急な飛び出しや、ゲーム感覚のような過激な運転による事故がそれなのです。


そこで参考になるのが、ハインリッヒの法則です。
膨大な事故の原因分析をしたうえで出した法則で、いろんな場面で役に立ちます。

ハインリッヒが言うには、300回ヒヤリとした経験をしていれば、そのうち29回は小さな事故になっている、しかもそのうち1回は死亡に至るような重大事故につながっているというものなのです。
これは交通事故のように見通しの悪い交差点で急な自転車の飛び出しをして、ヒヤリとしたようなことは勿論、そのままあてはまります。
これを日常生活などにも当てはまるので、特に周りから手厚くされてきた若い人については、活用するとよいと思います。

日ごろの服装、あいさつ、ことば使いなどで、つい「これは失敗したな」と思うようなことを繰り返していれば、ハインリッヒの法則によれば取り返しがつかないことになってしまいます。
これは、就職活動、さらには社会人になってからの活動にも大いに参考になると思います。

重大なことにならないようにする対策としては、「小さなミスの芽を摘む」ということです。
ちょっとした失敗でも起こさないように気を配るということ。
これが重大な失敗を防ぐコツです。

採用試験では、どこに監視の目があるかわかりません。

試験会場に行く態度、行動なども大切です。

ある放送会社の面接ではトイレでの会話・態度を社員がわからないように監視していたという話もあります。

面接本番では、言わずと知れています。面接では、自分では気づかないところでミスを繰り返しているかも知れません。


重大な事故を起こす裏には、小さな気付かないミスを繰り返していることが多いのです。